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- 植物育成ライト
2023.12.15
太陽光に近い植物育成ライトの開発ストーリー プラントテラス580の太陽光スペクトルで室内の植物が変わる!
こんにちは、JR秋葉原駅中央改札口から徒歩2分に本社のあるLED照明メーカー、株式会社トライテラスの販促担当です。
最近植物に興味を持ちつつ、うまく育てられていない私が、弊社、LED照明メーカーなので持ち込み企画として、「植物育成」にぴったりな照明器具がつくれないか。と考えたのが数年前。
ついに2023年12月に植物育成ライト「プラントテラス580」の発売を迎えましたので、
トライテラスの植物育成ライト「プラントテラス580」の開発ストーリーを立案者の私が披露します。
植物育成ライト製作に至った経緯は、自宅での植物育成に失敗し、植物の元気がなくなる、枯れちゃう、等失敗をくり返した結果、どうしたら室内で植物育成が成功するのか考えてみた事からはじまりました。
■ 植物を枯らす原因は何か
私が自宅で植物育成に失敗している原因を考えてみました。
①室温(我が家が寒いし、暑い)
②水(水やりのタイミング、量があっているのか疑問はつきない)
③明るさ(日当たりの良い窓は一か所しかない)
観葉植物を室内で育てたいです!とお花屋さんに伝えておすすめの植物、モンステラ、マドカズラとゴムの木を買ってきても枯らしてしまう。 そこで環境を変えてみようと思い、会社で観葉植物を育ててみることにしました。
■ 観葉植物を会社で育ててみた
会社で観葉植物を育てるメリット
・常に人に快適な温度になっているので、きっと植物にも居心地が良いのでは(年中22~24度)
・日当たりの良い窓際がある
・長い時間会社にいるので、お水をあげるタイミングが計れそう
会社で観葉植物を育てるデメリット
・一番気温の高い夏休み、気温の低い冬休みなど、長期休暇時の環境が過酷
・置き場所に困る
・仕事中にお手入れができない
とはいえ持ち込み企画と押し切って、モンステラ、マドカズラとゴムの木を日当たりの良い窓辺で、土が乾いたら水をあげる方法で育ててみました。
結果:3年間、元気に育ってくれています。
会社環境での植物育成が成功したので、我が家環境と会社環境の違いを改善すれば植物育成に良い環境となると考えました。
我が家と会社の違い
①室温 寒くて暑い我が家に比べ、一年中22~24度設定の会社の環境が良かった
②水 こちらは我が家でも会社でも同じ方法。土に竹串、割りばしを差して、水が底まで乾いたか確認し、乾いたら水やりは合っていたのか
③明るさ 日の当たる時間が短い我が家に比べ、会社の環境は日の当たる時間が長く、明るい時間が長い
①室温、③明るさ、の差がある環境で成功したので、これは弊社の照明企画を活かせると直感。
■ 観葉植物を育てるのに照明が必要か
植物育成に関する論文やwebサイト等を調べてみると、植物育成に必要な要素が挙げられていました。
・水
・空気
・明かり
・温度
・養分 等
植物について調べていると、人間と同じ様に、植物も同じ種類でも1人1人個性が異なるので、育て方も異なるとの見解も見かけ、植物博士への道が遠い事を悟りました。
照明メーカーらしく、光の事から考えてみることにしました。
■ 植物育成には太陽が必要だ
植物は本来屋外にいた。つまり、太陽みたいな照明器具があれば、室内を屋外環境に似せて、植物育成に最適な空間にできる!と思い、太陽光に近い植物育成にぴったりな照明器具企画を検討する事にしました。
長かった植物育成ライト誕生秘話ができました。そして、照明メーカーらしく太陽光に近い照明器具を最適な形状にするための企画を進めました。
■ LEDで太陽を表現できるのか
表現できます。太陽の波長に近い光を作ることができます。
太陽と同じような波長(光の性質)のLED照明器具です。
太陽は時間によって違う色に見えるので、どの時間の太陽なのかにもよりますが、各時間の太陽光と同じ用な波長の照明を作れます。
■ 太陽に近い照明とは
太陽に近い照明です!と言っても、何がどうなって太陽に近いのか、どう証明するのか、
我々照明メーカーはその性質を調べるために、様々な測定器を使用し、光を分析し、光の構成を調べることができます。
太陽の発する光の質とトライテラスのつくる植物育成ライトがいかにしてできているか、光学測定で実証しています。
■ 植物育成に必要な光の単位とは
植物育成に必要な光の指標には、光合成光量子束密度(PPFD)があります。
光には様々な基準や測定結果があり、植物育成に必要とされている、光の領域400~700nmにおいて、1秒あたり1平方メートルに注ぐ光子を示す値です。
植物に必要になる光の量がどれだけあるか。このPPFDを測定し、なるべく多くのかつ多すぎない美しい太陽に似た光の照明器具の研究を進めました。
■ 植物育成に最適な光の色とは
今回は光の領域や色を検討し、5000K(ケルビン)真っ白な光の色にしました。
太陽に似ている光といっても、太陽は時間によって色が異なるため、どの色にしようか検討し、一番明るく感じる昼間のまっしろな光。これを再現する5000K(ケルビン)の色を選択しました。
光の分析をしても、5000Kの色は、先述した光合成光量子束密度の領域400~700nmにおいて太陽の波長に限りなく似ていて、植物育成に最適な色である事がわかりました。
■ LED照明の光で植物は育つのか
太陽光に近い波長のLED照明器具で多肉植物春秋型のエケベルア3種を育ててみました。
外からの光を遮断し、トライテラスの植物育成ライトを7:00~19:00まで1日12時間照射し、2か月育てたところ、太陽光の育成環境下同様に生長しました。
植物本体の色を保ちつつ、大きくぷっくり育ってくれました。
■ 植物育成ライトの形状はどれが使いやすいか
「植物育成ライト」沢山の商品が世の中にはあります。
様々な形状があり、電球型、面で光る形、自立するものなどお客様によって育て方に合わせて選べる商品があります。
トライテラスではより使いやすく、美しい光の照明器具にするために形状を検討し、スリムなライン照明形状にしました。
トライテラスは建物やお店に照明を導入しているため、ライン照明の設計が得意でもあり、必要な光を美しく再現し、軽量かつスリムで、設置が簡単なものなどなど。
最終的にはライン照明器具にマグネットを付属して、スチール等にくっつけるだけの形に落ち着きました。
実際植物育成にハマった私はどんどん様々な植物に興味がでてしまい、植物は増える一方で、棚に並べる始末。
植物を置く場所は様々ですし、植物の数も様々だと思いますので、どんな状況でも使いやすい形状として考えました。
食パン2枚分程度の軽さなので、強力な磁石でどこにでもくっつきます。
■ 植物育成ライト プラントテラス580のできあがり
ライン照明は一般的に棚下照明や間接照明に使用される事が多く、1本で広範囲を均等に照らせるのが特徴です。
植物育成ライトを棚に設置する場合、棚幅で多い60cmにぴったり合うように。トライテラスの植物育成ライト「プラントテラス580」は58cmになりました。
どこにつけるにもちょうど良いサイズです。こうして植物育成ライトの完成にいたりました。
■ トライテラスの植物育成ライト どこで買えるの?
ここまでお話した、トライテラスの植物育成ライト「プラントテラス580」は、トライテラスが運営するオンラインショップ、トライテラスショップで販売しています。
■ 植物育成ライト プラントテラス580の製品仕様
58cmのライン照明、プラントテラス580の明るさやおすすめの使い方等、商品詳細は張り切って作成したトライテラスwebサイトの 商品ページ を是非ご覧ください。
植物の室内育成にぴったりな植物育成ライト、プラントテラス580の開発ストーリーをご紹介しました。
LED照明メーカートライテラスでは様々なオリジナルの照明を企画・製造しています。
秋葉原駅から徒歩2分に本社のあるトライテラス。詳しい情報は サイト をご覧ください。