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2023.11.29

青色照明(ブルーライト)を医療・内視鏡室に導入した場合のブルーライトの影響について

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こんにちは、JR秋葉原駅中央改札口から徒歩2分に本社のあるLED照明メーカー、
株式会社トライテラスの販促担当です。
トライテラスの製品、「青色」LED補助照明 テラスラインワイドメディカルの青色照明(ブルーライト)のメリットを3回のブログに渡りご紹介しました。

コメント 2023-07-21 101310.jpg今回は、製品説明の場で話題にのぼるブルーライトの生体への影響についてご紹介します。

■ブルーライトとは

ブルーライトとは、太陽光にも含まれる青色の光線のことをいいます。
目に見える光(可視光線)の中では光のエネルギーが強く、目に見えず肌等に影響のある光(紫外線)に近い光です。
そのため生体への悪い影響が研究されていますが、同時に良い影響の研究もされています。

■ブルーライトの影響とは

最初に、ブルーライト(青色のみの光)自体が目や人体に悪いという明確な科学的根拠は、いまのところありません。
しかし、スマホのディスプレイから発せられるブルーライトが着目されたことで不安を感じる方もいますが、
日常生活で浴びるブルーライトの量でいえば窓越しに浴びる太陽光と同程度であり、悪い影響を生じるレベルではないことが示されています。

参考文書
◆Duarte IA, et al. Ultraviolet radiation emitted by lamps, TVs, tablets and computers: are thererisks for the population?
  An Bras Dermatol 2015;90:595–597
◆綾木雅彦、他.住宅照明中のブルーライトが体内時計と睡眠覚醒に与える影響.住総 研研究論文集 2016;42:85-95

■ブルーライトの安全性について

ブルーライトカット眼鏡が世の中にあるが、目に問題はないのか。という声をよく聞きます。
しかし、「日本眼科学会」や「日本眼科医会」の意見書、「米国眼科アカデミー」、「欧州ランプ工業会」の所見のように、
ブルーライトの成分は可視光である太陽光にも含まれるものであり、有害であることを示す根拠がないといわれています。
光量の強い光(ブルーライト含む)を長時間直視することは良くありませんが、それは太陽を含む全ての光源も同様です。

参考文書
◆公益社団法人「日本眼科学会」
https://www.gankaikai.or.jp/info/20210414_bluelight.pdf
◆一般社団法人「日本電球工業会」
https://www.jlma.or.jp/anzen/chui/pdf/LED_ELC_QandA.pdf

そこで、照明の青色光について、光の傷害と障害という観点から少し詳しく解説します。

■ブルーライトが生体に与える傷害とは

ブルーライト(青色光)が関連している主な傷害は、青色光網膜傷害です。
傷害とは、生体の細胞に何らかの損傷が生じることであり、強すぎる光は生体に影響を与えることがわかっています。
生体の細胞の一部、または全部が損なわれた結果、病気を発症したり、生活機能が低下したりします。

ブルーライト(青色光)だけではなく、強すぎる光は生体に影響を与えます。
自然な光である太陽光が良い例で、「太陽を直視してはいけない」ことは、よく知られています。
光による網膜への傷害についてリスクアセスメントを正確に行うため、国際規格(IEC 規格)及び国内規格(JIS 規格)が制定されています。

◆国際電気標準会議/国際照明委員会
IEC 62471:2006/CIE S 009:2002 Photobiological safety of lamps and lamp systems
◆日本産業規格
JIS C 7550:2011 ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性

トライテラスでは、「青色」LED補助照明 テラスラインワイドメディカルの青色照明(ブルーライト)を医療・内視鏡室向けに採用するにあたり、
安心して使用していただけるよう上記規格に基づいてリスク評価試験を実施し、安全性を確認しました。

リスク評価試験の結果は、「傷害の度合い」により以下に分類されます。

表JC.1-青色光による網膜傷害のリスクグループの分類

リスクグループa)記号傷害の度合いの概要
免除グループRG0何らの光生物学的傷害も起こさないもの
リスクグループ1(低危険度)RG1通常の行動への制約が必要になるような傷害を引き起こさないもの
リスクグループ2(中危険度)RG2嫌悪感及び熱的な不快感を伴う傷害を引き起こさないもの
リスクグループ3(高危険度)RG3一時的又は短時間の露光によっても傷害を引き起こすもの
注a) リスクグループの詳細は,JIS C 7550:2011による。

※JIS C 8105-1:2021 附属書JC (規定) 青色光による網膜傷害のリスクグループ判定方法 より

「青色」LED補助照明 テラスラインワイドメディカルはリスク評価試験の結果、
「リスク免除グループ(何らの光生物学的傷害も起こさないもの。)」に分類されています。
太陽はリスクグループ2または3に相当しますので、直視をしてはいけません。
人は進化の中で眩しい物を見た時に目を閉じるなど、自然の反射運動機能があり本能的に目をそらしますが、
全ての光源にいえることは、光量の強い光源を長時間直視しないよう心がけることが肝要です。

■ブルーライトが生体に与える障害とは

ブルーライト(青色光)が関連するとされる障害に、サーカディアンリズム(覚醒と睡眠のサイクル)があります。
障害とは、体調や生活のリズムが変調したり、異常になるなど正常ではない状態になることです。
ブルーライト(青色光)の環境に身を置くと、サーカディアンリズムが狂うのではないかという意見があります。
こちらも意見書内に記載がある通り、就寝前に長時間ブルーライトを浴びなければ目が冴えて眠れないということはないといわれています。

参考文書
◆一般社団法人「照明学会」
https://www.jlma.or.jp/anzen/chui/pdf/ledBlueLight.pdf

いかがでしたか。ブルーライトの影響についての解説でした。
トライテラスでは「青色」LED補助照明 テラスラインワイドメディカルだけではなく、
照明に対して安全に使用できるよう、絶えず情報の更新を行いながら設計をしています。
ご検討の際は、是非トライテラスまでお問い合わせください。

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